こどもの学習や教育への憤り
みなさんは子供の教育(学習面や、将来のこと)を自分ごとのように不安に感じたり
悩んだりすることはありますか?
大体の方はあると思いますが、
私も結構しばしばあります。
憤りのようなものを感じたとき
以前、とある数学者の先生が話していた言葉を思い出すのですが、
それを思い出すと、なぜかちょっと気持ちが楽になれます。
今日は、そんなお話を紹介します。
キラリと光る子
以前、これまで出会った中で、数学においてキラリと光るものを持っているなと感じた子の話に及んだ際に
先生は、「計算が早く出来るとかそういう子は今沢山いるんですが
教え子の中に『あぁ、この子は素質があるな』と思った子が一人います。
その子はあまり、計算なども好まないタイプの子で、得意でもないし、どちらかというとやりたがらない。
ただ、自分で突き詰めて数学を考えることがすごく好きな子で
自分が好きであれこれ色々考えたり、調べたりしているうちに結果、専門的な数学の領域に自分で辿り着いて、私も驚くような話をするんですよ。
たまに私のところに数学の話をしにくるんです。」
好きこそものの上手なれ。独学力が思考力を育む?
お話を伺っていると、
普段は都内の公立小学校に通っており、学業に積極的というより、
本当に、数学が純粋に好きなんだないう印象を受けました。
ただ、小学生にして数学者も驚くような数学の視点を自分自身で既に見つけているという。
なによりも「好きだから。」という理由が良いなと思います。
数学って、結構受験で競うための道具のような扱いをされがちな一面がある気がしますが
このような話を聞くと、ひたすら問題集をやったり、目先の出来栄えにとらわれる自分を恥じる瞬間でもあり、
もっと算数・数学に対してゆっくりじっくり取り組んだり、違うものの見方、触れさせ方ができたら、子供も違うのかなと羨ましく思いました。
こうやって好きなことをじっくり考えたり、楽しさを見つけながら自分の中に(この子の場合数学の)世界観を自分で確立できる子が、
将来、自分のやりたいことに到達できる子なのだろうと感じました。
そして、まさに深い思考力ってこういうことだなとも思います。
独学力のように、自分から興味を持ったことはどんどんどんどん先に進みますし、深掘りもします。
子供は自分のちからで伸びていく
その方のお母様の子供への寄り添い方が素敵だと先生もおっしゃっていましたが
寄り添う・見守る・余計な口出しをしない。
子供の好きなことを尊重し、後ろから子供をひっそり応援しているような素敵な保護者の方なのだろうという印象でした。
自分で発見することの大切さや学びの楽しさを改めて考えさせられます。
親が学習について色々躍起になっても、結局は子供は自分自身のちからで伸びていくというか
将来のためにあれこれと心配してお膳立てしても、親の計らいは結局杞憂というか。
子供の教育に迷いを感じた時、先生の話をよく思い出しては、”焦らない、今のままで大丈夫”と自分の気持ちを鎮めるお守りのようにしています。
見る角度によって見え方が違うように、自分が見ている子供の姿と、子供が見ている世界は違うわけで
自分が見えている範囲のものが、全てではないことを忘れずにいたいと思います。

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