4歳子供が「死が怖い」と言って泣き出した。何て声かける?②

前回からの続き。 

実際に死というものに接した機会など今までないものの、ある晩、突然「死ぬのが怖い」と泣き止まない次男に・・いくつかお話をしてみました。

同じDNAで繋がっていること

あなたとわたしは同じ遺伝子で繋がっているんだと話してみました。

「長男くんも次男くんも、2人ともそれぞれ、パパやママと同じ細胞を受け継いでいるんだよ。

この前、玉ねぎでDNAの実験をしたよね?

2人とも、パパとママのDNA(遺伝子)を持っているんだよ。

だから、もう2人の中にはパパもママも宿っていているんだよ。

例えいなくなっても、ずっと繋がっていて、いつも一緒にいるから大丈夫だよ。」(と、これは密かに私が母との別れを意識した時に、寂しくならないよう、辛くならないよう、自分の心に留めておいている言葉でもありました。)

人生100年時代を理由にしてみる

「人生100年時代」と言われる昨今。まだ見ぬ未来に、実際は、リアリティに少々欠けるところではありますが・・

「今は人生100年時代と言われていて、医療技術の発達や、すぐに必要な情報にアクセスできる環境、健康への意識の高まりなどもあって昔よりずっと長生きできる時代なんだよ。

だから、2人とも、沢山食べて、沢山寝て、適度に運動をして健康的な生活を心がけると、長生きできる可能性が高まるんだよ」と、生活習慣の大切さが伝われば良いなという気持ちで前向きな意見を言ってみました。

「死」ってなんだろうね?

「ちいさな哲学者たち」(仏・2010年)のように、子どもたちに「死」とは何か聞いてみました。

「どうやって人は死ぬの?」と長男。

「どうやって死ぬと思う?」質問返し。

「病気とかかな。他にはかある?

「そうだね。死って普段意識していないけれど、いつ誰が急になってもおかしくないことだよね。

交通事故とか、不慮の事故などで突然お別れしなくてはならなくなってしまうこともあるし、地震とか自然災害の不可抗力的なもので命を落としてしまうこともあるよね。」と、様々なお別れのかたちについて話しました。

次男はしばし泣いていましたが、その後「生きものにはじゅみょう(寿命)があって、死んだらもう会えない。」と呟いていました。

なんのために生きる?

どうしても生きていると「理想の形は未来にある」と思い「今」をなおざりにしがちだなと感じることがあります。

将来に備えるのも大切。だけど、今は今で本当は同じくらい大切。「今」は今しか過ごせないから。

そんな気持ちから、「アリとキリギリスみたいに、目先のことだけしか考えずに生きていると、後で自分が大変な思いをすることもあるし、かと言って明日のことは誰にもわからない。今が充実していないのも、寂しいことだし、バランスが大切だね。」という話をしました。

最後に・・・

涙が止まらない次男。そして気づいたら長男も、目の前で泣く次男につられ、大粒の涙がポロリ。

「2人とも、自分の人生を楽しむために生まれてきたのだから。後先考えることも大切だけれど、あまり考えすぎると、今を楽しむことが難しくなってしまう。だから、まずは、楽しもう。そして、頑張ろう。」と語彙力がない母の月並みな言葉で結びました。

愛のむこう

次男は、家族の似顔絵を描いていたら、大好きな気持ちと共に、いつかお別れすることを想像してしまったのかな?なんて思いました。

思いの丈を思う存分ぶつけた後は気持ちが落ち着いたのか、パパの絵はもう一度描き直すということになり(やり直しなんてしてたら寝るのもっと遅くなっちゃうよー。心の叫び)

次男は一度こうと決めたら梃子でも動かないので、仕方なく思う存分納得いくまで描き終え、無事眠りにつきました。(22時!)

そして、それからは「死」について口にすることもなく。なんだったんだろう?やっぱり寝不足のせい?

髭があおい。笑

コメント