お菓子を手作りする際、なんといってもコストがいっきに上がるものといえばバターと生クリーム。
しかし、シフォンケーキならば、バターは使いません。
生クリームもお好みで。使わなくてもそのまま食べられる。(と言いつつ、添えてありますが)
シフォンケーキは、バターではなくサラダ油を使うのが特徴的なお菓子です。
健康に配慮しながら米油で作ったりもできますね。
初めてシフォンケーキを作った時「えっ!ケーキに油?!バターじゃなく、あぶら?!」と違和感を抱いたのを覚えています。
しかし、この油がシフォンケーキをフワフワとした食感に導く秘密でもあります。
バターと違い、液体状の油は、生地を膨らませるグルテンをなめらかに繋ぐ働きがあるため、生地が硬くならず、ふんわりと口当たりが軽い食感に焼き上げることができるのです。
これを、考案したのが1920年代のアメリカのハリー・ベーカーさんというおじ様。
プロのパティシエとかでもなく、お菓子作りが好きな元保険外交員おじ様だったようです。
しかし、好評を得ながらも、20年間もの間、レシピを極秘にしていた為、その製法が明かされることなく、魅惑のベールに包まれたケーキとされていたようです。
その後、ハーゲンダッツでもお馴染みのゼネラルミルズ社にレシピを売却し、手軽に作れるお菓子として爆発的なブームとなったそうですが、その秘密が、「サラダ油」だったなんて!ねぇ?!
オーブンに入れるまで(計量〜型に流し込むまで)私は30分ほどかかってしまうのですが、物価高騰に伴う昨今、コスパが良いお菓子は多少手間がかかっても重宝します。
メレンゲの泡立ては、ジェノワーズ(スポンジ生地)よりも簡単ですし、失敗することも少ないので、気軽にできるところもまた良いです。
在宅ワーク中のおうちカフェに、子供たちのおやつの時間に、おなじくテレワーク中の主人の差し入れにまた作ろうと思います。
ちなみに、chiffon(シフォン)は英語だと絹、柔らかさを意味する言葉ですが、布地でもシフォン生地といえば、繊細な肌触りが特徴の生地ですね。
しかしフランス語でシフォン(chiffon)はボロ切れ、雑巾を意味する言葉で、一部では「エンジェルケーキ」とも呼ばれているそうです。
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