今更だけどマイホーム14【後悔してももう遅い?いや、マイホームに後悔はつきもの?】

前々回のブログで

今現在の生活も、それはそれで不満はありませんが、好きな場所に住めるなら、故郷の近くを選んだかもしれません。

なんて書いた私。

その言葉を振り返ると、いや、結構本気で、何で土地を購入する時、そっちの選択肢(地元)をもっとよく考えなかったんだろうと少し後悔の念が押し寄せました。

首都圏にとどまることを選んだのは、やはり、子供達の環境、進学を考慮しての部分が大部分を占めます。

自分がこちらに住んでみて、生まれながらに人生のスタートラインの違い、文化的な環境の差、情報網、さまざまな生き方の大人のロールモデルがいること、実家が近くにないことで、ハンデを感じた瞬間は多々ありました。

自分が苦労した分、子供たちにはそういった意味での気苦労をかけたくないと思っていました。

だけど、たとえば、こちらに住んでいなくても、選択肢が全く閉ざされるわけではないではないか。これだけ情報網の発達した世の中なら、ある程度どこに住んでも過不足なく子供たちを育てられるのではないかと今更にして思うのでした。

都会は目に飛び込んでくる情報が多すぎる。ほどほどの地方都市なんかでもっとマイペースにゆるゆると暮らしたい・・と、今頃言ってどうする?のような気持ちが湧いてきます。

帰省し、年老いた両親を見て、時折その心境を想像するのです。これから先に続く道より、あとを振り返る道の方が長くなったなと感じた時、私はどこにいたいのだろう?と。何でもそろっている大都会ではなく、生まれ育った北国が良いに決まっているのではないかと。

ただ、これは自分の気持ちにフォーカスした場合に過ぎなくて、家族単位で最良の選択肢は何か?と考えると、やはり地元ではないのかもしれない。。

けれど、主人も同じ故郷のため、いつだったか、「俺はもう地元に戻っても良いかなと思ってる」と言ったのを「こちらにいる方が子供達にとっての選択肢も多いから」と反対したのは私だ。

今更そんな気持ちに気づいても、もう後の祭り。手遅れだ・・と思い、そっと自分の気持ちを胸にしまいました。

きっと、日常生活を送っていると、こんなこと気にも留めない早さで毎日が通り過ぎていき、目先の便利さに心が奪われ、他に住みたいなんて気持ち、普段はあまり湧かなくなってしまうものです。

子供達の為に、この選択で良かったのだと、どうせまた気持ちは舞い戻るに違いない・・。

それに、もしもまた地元に移り住み、子供達が将来的に上京という選択をした場合、やはり家元を離れるデメリットが生じてくることは言うまでもない。

そして、母の病気で一気に現実味を帯びた、いずれ自分にも訪れるであろう健康や介護問題。

極力子供達に迷惑をかけたり、お世話にはなりたくないけれど、子供側の視点で言うと、親が側にいないというのも大変なことなのです。

ただ、少し顔を見るだけでも、飛行機に乗らなくてはならない距離にいると、フォローする側も自分を責めることになる場合も多く(自分の経験上ですが)、何かあった時にすぐかけつけられる距離にいるというのは、それだけで介護する側の安心材料になるというか、子供が十分に親の介護が出来ないことに罪悪感を持たずに済む要素でもあるのかななんて思います。

ま、親の介護なんて、出来ることしか出来ないから仕方ないぜ!俺は俺の人生で忙しいぜ!というタイプの子供ならそこまで考える必要もなさそうですが。

それに、将来的に近くにいるかなんてわかりませんしね。

揺れるオバハン心(笑)

自分の故郷が、数々の問題を差し置いてでも、自分にとっては大好きな場所であること、今住んでいるこの場所を離れることがなくても、かつて住んだ場所への大切な想いも忘れずにいたいと思い、記しておきました。

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