子供に算数どう教える?【就学前は数の海を自由に泳がせる】

目から鱗というか、子供の視点に立って考えることや、

基礎的なことってやっぱり大事だよなと思った本。

「親と子で学ぶ算数入門」(遠山啓)

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これを読んだら、幼少期、

子供の能力以上に先取りを急かしたりしないで

良かったなと思いました。

数への親しみ方や、理解、面白さなど

まず子供自身が自分で数の世界に触れて楽しむ時期を

十分にとることのほうが先。

数の世界を自分でとことん探ることで

センスなり楽しさを習熟できるのではと思いました。

もともと、数への理解関心、センスがある子もいると思いますが

計算のような規則的なことは型にはめてしまえば遅かれ早かれ

皆できるようになるけれど

数に対して自由に何か発想を膨らませたり、

数の海を自由に泳げる時期って就学前の今がその黄金期のようにも感じます。

大人の知識は子どもの知恵の邪魔をすることもあるんだよな…なんて。

この本のテーマとしては「算数」ですがその延長にある数学の

見方を広げてあげるには

数学とは、まずは数楽であるべきだと

ついつい忘れがちな初心にかえらせてくれたそんな本です。

時代背景的には今から50年も前に書かれた本ですが、

根本的な数の概念は変わらないですし、

思わず、普段、数に対する意識(子供への接し方など)を省みるような

はっとさせられるような事も多く書かれていました。

中でも、0という数字は、最も大切で難しくきちんと教えるべきなのに

小学校の教科書ではあまり触れられていない点や

明治以降の日本の算数教育の歴史から

暗算中心主義がいろいろなかたちで当時の教科書を支配してきた

教育背景があったこと、

その影響が今日の算数教育にも根強く残っていることなど

暗算中心主義による算数教育失敗の歴史を辿ることは、

自分がこれから、子どもと一緒に算数を学んでいく上で

とても興味深いものがありました。

とくに、かけ算なんかは、まさに暗記してしまえばと思いがちですが、

その「かけ算の意味をどう考えるか」が重要で

何事もはじめの教え方が最も大切なように、

意味づけが不適当であると、算数嫌いになってしまうこともある。

共感したのが、

“おとなは、子供の時代に苦労して学んだことを忘れて

はじめから分かっていたと思い込んで、

今の子どもも難なく理解できると考えてしまいます。

教育の仕事では子どもの身になることが出発点なのです。”

とくに、低学年の算数なんて、大人からすれば簡単すぎて

あまり深く考えずに教えたりできるようにも思いますが

実はそこが急所で、0という数字の取り扱いの重要性や、

合成、分解など一つ一つ丁寧に仕組みを伝える大切などに

改めて気付かされました。

1,2,3…10と頭に量をイメージさせながら数えたり

大人であれば当たり前のことも

子どもにはまだ難しいということすら

大人からしたら当たり前すぎて

気づかない部分ってあるなと感じました。

基礎的なことをマスターしたら、あとは自分で思い思いの方法で

解いていくのが良いのかと思いますが

多分、この数をイメージしながら解けるという土台が成立して

はじめて公文式とかも生きてくるのではと個人的には思いました。

最初から反復暗記型の勉強法だとイメージ力の欠落というのか、

計算は出来ても試行錯誤する問題が出来ないというのは、

そこをおざなりにしてきたことが足かせになっているような気がする。

今は何をどれだけできるかよりも

楽しいね!とか、学ぶ時のワクワク感を大事にしてあげたいと思います。

なので我が家はいったんこのまま、

子どもの興味レベルに合わせるで良いかな〜と。

闇雲に先に進んだりせず、

今は、先取りしてドリルを解らないながら必死にやるより

夫に100均のマグネットで「○+○=な〜んだ?!」と

問題を出しあって遊んだり

1dLのカップに沢山水を入れ1Lにする遊びに夢中になったり

(さんすうレスキューの真似)

している方がなんか良い気がしています。

答えのない問題に取り組み

自分で考え、答えを導く思考が重要とされている未来。

数を学ぶ前に、まず数を楽しむ。

数学=数楽。

遠山さんといえば水道方式の考案者としても有名ですが

頭の中にタイルをイメージしながら解いていくと

0から、数の合成や分解など

子供も分かりやすいんじゃないかなと思いました。

自分も幼い頃使ってましたしね、タイル。

この本を読み、親子でタイルを使って算数遊びをしようかなと思いました。

100均でタイルの材料買ってこようっと。

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